東大チャート 1994年度 『東京大学 第3問』

ー江戸時代初期の朝幕関係ー  

江戸時代の朝廷に関する研究は近年になって盛んとなり、江戸時代におけるその存在の意義や果たした機能が、さまざまな側面から解明されてきている。下に掲げた年表を参考にして、江戸時代初期の幕府と朝廷との関係の特徴を、5行以内で記せ。

1603(慶長8)年  徳川家康、征夷大将軍に任命される。

1605(同 10)年  徳川秀忠、征夷大将軍に任命される。

1615(元和1)年  幕府、禁中並公家諸法度を定める。

1617(同  3)年  朝廷、亡くなった徳川家康に、東照大権現の神号を勅許する。

1623(同  9)年  徳川家光、征夷大将軍に任命される。

1627(寛永4)年  幕府、大徳寺などの僧の紫衣着用の勅許を無効とする。

1645(正保2)年  朝廷、日光東照社に宮号を勅許する。この結果、日光東照宮となる。

1646(同  3)年  朝廷、幕府の要請により、日光例幣使(1)を派遣する。
            幕府、朝廷の要望をいれ、長く中絶していた伊勢例幣使(2)の再興を認める。

注 (1) 日光例幣使:日光東照宮に礼拝のため、朝廷から毎年派遣された使い。朝廷の東照宮に対する崇敬を示す。
  (2) 伊勢例幣使:朝廷から、伊勢神宮に毎年派遣された使い。15世紀後半以来、中絶していた。


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2011.4.23

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