感謝を伝えさせてください

 2024年3月中旬、「感謝を伝えさせてください」というタイトルのメールを受けとった。
 これまでも、志望校に合格したというメールをいただくことはあったが、その多くは「野澤ノートpdf版」を送ったり、質問に答えたりした受験生だった。
 それまで全く接触がなかった方から、「合格報告」の連絡を受けたのは、本当に久しぶりだった。
 2013年3月13日付けコラム「福音-つまずいている受験生へ-」の中で触れた、「学校生活につまずいて引きこもりになり、義務教育も満足に受けていなかった。それを克服して、22歳で初めて大学受験をしたという方から、関西学院大学と関西大学に合格した。将来はかつての自分のような、引きこもりになっている人を助ける仕事に就きたい。」というメールをいただいて以来だと思う。
 
 今回のメールの送り主は、現役の女子だった。メールには「
特に『発展』の記事と東大日本史の解説を読んだことで、一つの出来事の歴史上の意義が理解できて、日本史を立体的に見る目を養うことができたこと。今日、東大の文科3類に無事合格することができたこと。文科3類を選んだのは、日本史、世界史、哲学など色々考えているが、何か歴史に関わる勉強をしようと思ったからであること。合否の決め手という点でも、日本史が間違いなく得点源になっていたと思うこと。」が述べられており、
「一言感謝の気持ちをお伝えしたく、メールで連絡させていただきました。ありがとうございました!」と結ばれていた。

 
素直にうれしかった。

 
発展』の記事を最後に書いたのは、いつだったかと思った。2017年3月17日。7年も前だった。

 ちょっと反省した。
 単純なもので、『
発展』の内容に耐えられる記事を、少し書こうと思っている。そう思わせてくれた彼女に、感謝を伝えたい。


 2024.4.16

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