史料『満州事変〜ポツダム宣言』のポイント

リットン報告書
九月十八日午後十時ヨリ十時半ノ間ニ鉄道線路上若クハ其附近ニ於テ爆発アリシハ・・・。同夜ニ於ケル叙上日本軍ノ軍事行動ハ正当ナル自衛手段ト認ムルコトヲ得ズ
 九月十八日は1931年。「鉄道」は南満州鉄道。この爆発事件はもちろん柳条湖事件。最後の一文で出典を分かって欲しい。

国際連盟脱退
本年二月二十四日臨時総会ノ採択セル報告書ハ、帝国ガ・・・、就中九月十八日事件当時及・・・、連盟ト全然其ノ所信ヲ異ニスルコトヲ確認セリ・・・脱退スルコトヲ通告スルモノナリ。」
 本年は1933年。「臨時総会ノ採択セル報告書」とはもちろんリットン報告書。「九月十八日事件」は柳条湖事件。「連盟・・・脱退」で何の史料か分かって欲しい。

近衛声明
「帝国政府ハ、南京攻略後尚ホ支那国民政府ノ反省ニ・・・。仍テ、帝国政府ハ爾後国民政府ヲ対手トセス、帝国ト真ニ提携スルニ足ル新興支那政権ノ成立発展ヲ期待シ・・・」
 「国民政府ヲ対手トセス」がキーワード。「新興支那政権」から、呼応して重慶を脱出し、南京に新国民政府をたてた汪兆銘が聞かれる。

国家総動員法
「本法ニ於テ国家総動員トハ、」以上。

日独伊三国同盟
日本国、独逸国及伊太利国ハ・・・、三国ハ有ラユル政治的、経済的及軍事的方法ニ依リ相互ニ援助スヘキコトヲ約ス」もう分かるでしょ。

ポツダム宣言
  「一.吾等合衆国大統領中華民国首席及ビ「グレート・ブリテン」国総理大臣ハ吾等ノ数億ノ国民ヲ代表シ・・・。六.吾等ハ無責任ナル軍国主義カ世界ヨリ駆逐セラルルニ至ル迄ハ・・・」
 出典が分かることがまず大事。赤字になった部分は該当する人名が聞かれる。ただし、「グレート・ブリテン」国総理大臣は、チャーチルから途中でアトリーに交代している。

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