史料『治安警察法〜治安維持法』のポイント

治安警察法
「左ニ掲クル者ハ政事上ノ結社ニ加入スルコトヲ得ス・・・・五、女子」ここから新婦人協会の運動へとつながる。「同盟解雇若ハ同盟罷業ヲ遂行」する者を処罰の対象としていることからも、出典はつかめる。

大正政変(尾崎行雄の内閣弾劾演説)
等は、玉座を以て胸壁と為し、詔勅を以て弾丸に代へて政敵を倒さんとするものではないか。・・・又、その内閣総理大臣の地位に立って然る後政党の組織に着手するといふが如きも・・・」彼は桂太郎、政党は立憲同志会である。この史料で、尾崎行雄大正政変を判断できることが重要。

加藤高明外相の第一次世界大戦参戦の意図
「・・・ただ一は英国からの依頼に基づく同盟の情宜と、一つは帝国が此機会に独逸の根拠地を東洋から一掃して国際上に一段と地位を高めるの利益と・・・」発言者が第2次大隈重信内閣の外相加藤高明だと分かること。

重要! 対華二十一箇条要求
「第一号 支那国政府ハ、独逸国カ山東省ニ関シ条約・・・ニ付、日本国政府カ独逸国政府ト協定スヘキ・・・」
「第二号 第一条 両締約国ハ、旅順大連租借期限ナラビニ南満州及ビ安奉両鉄道各期限ヲ、何レモ更ニ九十九カ年ズツ延長スベキコトヲ約ス」
「第三号 両締約国ハ・・・漢冶萍公司ヲ両国ノ合弁ト・・・」
独逸山東九十九漢冶萍公司は空欄補充。旅順大連は空欄補充に加えて、山東半島ではなく遼東半島にあることも注意。

石井・ランシング協定
「・・・合衆国政府ハ日本国支那ニ於テ特殊ノ利益ヲ有スルコトヲ承認ス」これで、アメリカが中国における日本の特殊権益を認めた→石井・ランシング協定だと分かって。

民本主義
民本主義といふ文字は・・・」以上。史料中に出てくる「社会民主党」にラインが引かれ、「1901年結成→治安警察法で即日禁止」が問われることがある。

青鞜
  詳しくはエピソード編 平塚明と雑誌『青鞜』と『若いツバメ』を見て下さい。「元始、女性は太陽であった。真性の人であった。今、女性は月である。」これで青鞜平塚明と分からなければならない。

治安維持法
 「国体ヲ変革シ、又ハ私有財産制度ヲ否認スルコトヲ・・・」空欄補充も出来ること。

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