○オランダ国王の開国勧告
「近年英吉利国王より支那国帝に対し、兵を出して、烈しく戦争せし本末は、我国の船、毎年長崎に到って呈する風説書を見られて・・・」から始まる。赤字部分はそれぞれアヘン戦争とオランダ風説書である。
○日米和親条約
「第二条 伊豆下田・松前地箱館の両港は、」の下田・箱館は空欄。第九条の「日本政府、外国人へ・・・談判猶予致さず候事」で片務的最恵国待遇を聞き、第十一条の「合衆国官吏のもの下田に差置候儀」から、着任したハリスを聞くことがある。
○日露和親条約
「日本国と魯西亜国との境は、「エトロプ」島と「ウルップ」島との間に在るへし。・・・「カラフト」島に至りては・・・界を分かたす。」もういいでしょう。
○日米修好通商条約
「第三条 下田・箱館の港の外、次にいう所の場所を左の期限より開くへし。神奈川・長崎・新潟・兵庫」地名をしっかり。「第四条 総て国地に輸入輸出の品々、別冊の通り、日本政府へ運上を納むべし」この規定が、協定関税制度→関税自主権の喪失を指すことは言うまでもないが、「別冊」=貿易章程も問われる。「第六条 日本人に対し法を犯せる亜米利加人は、亜米利加コンシュル裁断所にて吟味・・・」これで領事裁判権の容認→治外法権の容認と分かれば良い。
○五品江戸廻送令
もう「一雑穀 一水油 一蝋 一呉服 一糸(生糸)」についる。どれが空欄で抜かれても答えられるように。ちなみに「糸」は「生糸」と答えても大抵可。
○大政奉還
「・・・従来ノ旧習ヲ改メ、政権ヲ朝廷ニ奉帰」で大政奉還だと分かって。「従来の旧習」とは「幕府政治」の事です、念のため。
○王政復古の大号令
「徳川内府従前御委任ノ大政返上・・・ソモソモ癸丑以来未曾有ノ国難、先帝頻年宸襟ヲ・・・王政復古・・・自今摂関幕府等廃絶、即今、先ニ仮ニ総裁・議定・参与ノ三職ヲ置カレ・・・」徳川内府は徳川慶喜、「癸丑」の年は1853年でぺりー来航を聞いてくる。「総裁・議定・参与」の三職は、空欄補充と総裁=有栖川宮熾仁親王もおさえておく。